2016.8.18 2016年6月期決算説明会
Part 1 2016年6月期事業報告・決算報告
取締役CFO 加登住眞
Part 2 中期活動計画について
代表取締役社長 河邊拓己
Q. 今後、新たな計画において3剤併用臨床試験を自社の手元資金でやるとのことだが、併用する免疫チェックポイント阻害剤は高価。その調達も含めて資金的に自前で問題ないという計画か。
A. (河邊)
自社で購入しなければならないかどうかで必要資金量は大きく変わるが、今のところ『仮に自社で購入しなければならないとしても手元資金で臨床試験を開始できる』という見込みで計算している。
Q. ファルマバレープロジェクトとのIDO/TDO阻害剤は静岡県立大が保有しているとのことだが、開発が進んだ場合の権利関係はどうなっていくのか。
A. (河邊)
権利関係については、大学と企業との間で一般的・定型的な契約の締結が想定されている。
Q. IDO/TDO阻害剤の今後の開発スケジュールはどうか。
A. (河邊)
今期中にベスト化合物を決定する目標だが、実験系のことなのでスケジュール通りに進むとは限らない。CBP-AとCBP-Bも同じスケジュール目標で進めており、それらの中で少なくとも1つでベスト化合物を今期中に獲得する。
Q. 後続パイプラインのCBP-Bについて『501とまったく異なる作用メカニズム』とのことだが、具体的に説明いただけるか。
A. (河邊)
本当に具体的なところはご説明できないが、狙っているところは『免疫系抗癌剤』。免疫抑制を解除するメカニズムの抗癌剤。
Q. CBP-Bについて知的財産は既に押さえているのか。
A. (河邊)
まだ提出をしていない。パテントライフを考慮して提出時期を決めていく。
Q. CBP501の物質特許残存期間が短い懸念があるが、どう考えているか。
A. (河邊)
CBP501の物質特許は2023年まで。医薬品には保護期間延長が主要国ではプラス5年間あるので、今から11年。これだけではご指摘のとおり心もとない。それで重要な位置を占めるのが『用途特許』。適時開示した白血球による絞込みに加え、他にも用途特許を出願している。今後もこのように用途特許で縛っていく特許戦略を続けていく。
Q. 新計画の臨床試験は今期第1四半期のスタートか。
A. (加登住)
お伝えしたとおり不確定要因はあるが、それらがすべて理想的に解消した場合には第1四半期中の臨床試験開始申請が可能な準備状況にある。
Q. 新計画の臨床試験の実施地域は米国か。
A. (加登住)
諸事情で地域については現時点で非公表とさせていただいているが、複数の候補の中で最も準備の進んでいる地域について、第1四半期中の開始申請も可能な状況ということ。
Q. Stemline社は適時開示のタイミングなどを見ているとしっかりした企業の印象を受けるが、CBS9106でこの会社と提携した背景やこの会社の特色を教えてほしい。
A. (河邊)
この会社を提携先としたポイントは、臨床チーム・開発チーム・基礎チームそれぞれ『旬』な人たちがやっているということ。CBS9106以外の(もともとStemline社が有していた)プロジェクトについても、ひとつのやりかたではなく重層的に攻めていく。自分たちがいいと思ったものを簡単に諦めず広く深く掘っていくやりかたが当社と相性が良いと感じる。