基礎研究担当は、次のような業務を担当しています。
キャンバスの創薬コンセプトに基づくアプローチで構築された独自のスクリーニング(ふるい分け)によって、多様な化合物の中から、コンセプトに合致する化合物を探索します。
細胞レベルでの実験や動物試験、あるいはコンピュータを用いて、(1)で薬剤の候補となった化合物(ヒット化合物)の分子構造を少しずつ変化させ、より最適な化合物(抗がん活性の強いもの、正常細胞への影響が少なくがん特異的な作用の強いものなど)に改良する業務です。
最適化された化合物の中には、その時点では作用メカニズムが明らかでないものもあります。そこで、さまざまな手法を用いて化合物の作用メカニズムを解析します。
また、既に臨床試験段階に進んだ化合物についても、臨床試験から得られるデータを元に従来わかっていなかった新たな作用メカニズムのヒントが得られる場合があるため、基礎研究担当は、現在臨床試験段階にあるCBP501とCBS9106についても、継続的に作用メカニズムの解析をおこなっています。
また、この解析業務を通じて得られた知見は、その中の特定のメカニズムを強化した改良化合物の創出に繋がる場合もあります。
薬効薬理研究担当は、基礎研究担当の実施するさまざまな実験と連動した動物(マウス)試験を担当しています。
当社は、我が国の創薬ベンチャー企業としては少数派ですが、自社本社屋に簡易動物試験施設を有しています。これによって、機動的な薬効薬理研究が可能になっています。
臨床開発担当は、臨床試験を実施するために必要な政府当局との対応、CRO(臨床試験コーディネーター)との対応、臨床試験に使用する薬剤に関する対応、臨床試験担当医師や医療機関等との対応など、幅広い業務で臨床試験の円滑な遂行を支えています。
現在は、CBP501臨床試験の円滑な進捗を支えているほか、CBS9106に関するStemline社との緊密な連携を担っています。
また、当社が保有する特許の維持管理も、臨床開発担当の重要な業務のひとつです。